| 言葉の散歩道 |
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ことばの散歩道 クリスマスは何日? 明日使えるムダ知識のことを、近頃はトリビヤと言います。そんな話題のひとつをクリスマスにちなんでご紹介します。クリスマスといえば、今では信仰のある人、ない人にかかわらず、世界中で受け入れられています。そもそもこれが、聖書に基づくキリスト教信仰と関係がありや?というと、答えは「否!」です。聖書には、キリストの誕生の日付は記されていません。しかし、「クリスマスは何日?」と聞けば、「12月25日に決まってるじゃん」と、クリスチャンではない人からも言われたりして、誰でも知っていることですよね。この日にクリスマスを祝うのは、教会ではローマ・カトリック(西方教会)とプロテスタントの二教会です。しかし、この日付以外のクリスマスが世界にはあるのです。ギリシャ正教会(東方教会)では、1月7日、アルメニヤ教会では1月19日です。 ところで、世界最初のクリスマスといえば、イエスラエルの国のベツレヘムという小さな町で始まりました。ここでキリストがお生まれになったからです。このときに集まったのは、野宿をしていた羊飼いたちだけです。その1、2年後に、東方の博士がお祝いに駆けつけました。そして、キリストの誕生、すなわちクリスマスが教会で祝われるようになったのは、生誕後400年位たった4世紀中頃のことです。 当時のローマ帝国は、ミトラ教と言われる太陽崇拝をしていました。ローマ皇帝コンスタンティヌスは、そのミトラ教の「最高司祭」の称号をもつ人でした。ある時、敵と戦いをしなければならなくなった時、自分が信じる太陽の上方に、十字架のしるしを見ました。そして、「これによって勝利を得よ」とのことばを聞きます。その夜、夢の中でもキリストが現れ、キリストの名前の頭文字であるXとPを組み合わせたモノグラムを用いるように命じます。コンスタンティヌス帝は、これをローマ軍の旗印に用いて敵と闘い、勝利します。この結果、彼は312年に太陽神信仰からキリスト教に回心します。異教徒が多数を占める中、多くの異教思想や象徴をキリスト教に取り入れて行きます。4世紀のこの時代は、教会と国家と異教との関係は流動的でした。ローマの国教であったミトラ教の最大の祭日は、12月25日の冬至祭でした。その日は、不敗の太陽神(ソル・インウィクトゥス)であるミトラの誕生日だからです。冬の夜が長いヨーロッパでは、その日から昼が長くなる冬至は、特別の気持ちで迎えられ、この日が太陽の復活を象徴したのです。コンスタンティヌス帝によって、キリストと太陽神は同一視されてしまい、彼が週の第一日を休日とした時、その日を「太陽を敬うべき日」(サンデー)と呼びました。こうして日曜日はSundayとなり、キリストの誕生日は12月25日となりました。 後年、週の始めのサンデーは、太陽をあがめるためではなく、すべての人々を照らすためにサンデーの朝に復活した、義の太陽であるキリストをたたえる礼拝の日となりました。今では誰でも食べられるアイスクリームのサンデーは、昔は、日曜日だけに食べることができたデザートだったそうですよ。ではまた。シャローム(Peace be with you in Jesus) カルガリー日系人福音教会牧師 谷口洋一
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