言葉の散歩道



ことばの散歩道  野菜を食べて愛し合うのは、肥えた牛を食べて憎み合うのにまさる (聖書)

 

 五月の最終日曜日、その三日前には、けっこう雪が降ったにもかかわらず、当日はまさに五月晴れの好天気に恵まれました。その日は、カルガリー補習授業校の大運動会の開催日。私は初めて子供の応援に行きました。それも午後からでしたし、毎年色々な学校行事のために協力されている父兄の方々には申し訳なく思いながらの初参加でした。これも、日曜日に営業する牧師稼業(?)の宿命というか、大きな学校行事はたいてい、日曜日なのでかち合って、かみさんに押し付けたりしています。

 でも今年、半日だけでも、参加させてもらって大いに良かったです。異国で皆さんと参加する日本の運動会というものの良さに、思いを新たにしました。参加はしましたが、一般参加では、急にハッスルしてはあぶないですよね。リレーに参加して思いっ切り走って、そのあとどうなったかというと、1週間、両脚が痛くて大変でした。わかってはいても、ついですね、十分なストレッチングなしにやっては、本当に危険です。特に中年族は、注意しましょう。(自分で自分を戒めております。)

 運動会の楽しみは、お弁当です。しかし、片親しかいなかった私は、親といっしょにお弁当を食べた記憶はありません。母は瀬戸物の工場に働いていて、当時は日曜日でも、なかなか休めませんでした。それで、親といっしょに食べるお昼の弁当の時になると、父兄の来ていない生徒だけ別に集められて、先生と食べていた記憶があります。でも、そこは子供で、同じ仲間と仲良く食べるので、それなりに、よかったと思います。

 今月のことばは、聖書の「箴言(しんげん)」という格言集からのものです。おいしいアルバータ・ステーキと野菜の両方を食べて、そこに愛があれば言うことはありません。しかし、人生は色々、ままならないことが世の中の常。いつ何時、無常の風が吹いてくるかもしれません。そのような時でも、野菜だけの食事で愛し合う家庭は、憎み合ってステーキを食べるよりはよいというわけです。家庭で育てるものは四つ。こどもと花と野菜と愛。同じ箴言の中から、もう一つのことばをどうぞ。「人の望むものは、人の変わらぬ愛である。貧しい人の誠実は、富む者の不誠実にまさる。」「箴言」の英語の書名はProberbs。人生の知恵を与えてくれます。全部で31章あります。11章ずつ読めば、1ヶ月で読むことができます。それではまた、シャローム。(Peace be with you in Jesus.)

                           カルガリー日系人福音教会牧師 谷口洋一