| 言葉の散歩道 |
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ことばの散歩道 「君がため春の野に出でて若菜つむ」 「カルガリー徒然草」のおごぽごさんの弟氏に長女が誕生されたそうで、おそまきながら、おめでとうございます。誌上(11月号)で読ませてもらいましたよ。名前が、春の七草から取って「なづな」ちゃん。何とも可愛らしい。きっと誰からも愛される子になるでしょうね。今日はお正月らしく、その春の七草のお話をと思いまして・・・。春の七草は、秋の七草とともに、それをおぼえる歌があります。春は「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ(=大根) これや七草」、なずなは別名、ぺんぺん草なんて言ってますが、それは種のさやが三味線のバチの形(三角形)に似ているからです。「ぺんぺん草が生える」というと何ですが、純朴自然な、なづなちゃんを含む「春の七草」の風習はどんなふうにして起こったのでしょう。そのルーツが、実はバイブルにあると聞くと、あなたは、半信半疑かも!? その昔、シルク・ロードを通って大和の国に渡来し、そのまま帰化した外国人の数は二万人といわれます。彼らは、バイブルからの信仰や文化風習を宮中に広めました。天皇家や神道が、古代ユダヤ教から大きな影響を受けたことは、天皇家も認めており、今や知られている事実です。そのひとつに、七草粥として名残りをとどめている風習があります。今は昔、エジプトに移住したユダヤ人の先祖がいました。やがてユダヤ人が国の中で増えていったとき、エジプトの王様は不安になりました。もし戦争になって、ユダヤ人が敵側に寝返ったらどうしようか。そこで全員を奴隷にしてしまいました。その時から町やピラミッドを造る強制労働をさせられました。やがて400年後に、モーセという名前の民族指導者が現れ、歴史的なエジプト大脱出を決行します。いよいよ決行という日の夜、ユダヤ民族のお祭の食事を、みんながします。食事といっても、何しろ脱出直前のことで、パンを発酵させる時間がなく、マツァという、イースト菌を入れない、いわゆる種なしパンを食べました。この時に、奴隷生活の苦難をいつまでも忘れないようにと、何種類かの苦菜(にがな)をそえて食べたのです。以来、ユダヤ人は今日まで、世界中のどこにいても毎年、同じ記念の食事をしています。祭の日は、私たち日本人が七草粥を食べる1月7日でした。今は、太陽暦を使っていますので、当時は月の暦である旧暦の1月15日(満月の日)でした。この日をユダヤ人は、新年(正月)としました。日本人も1月15日を、今でも「小正月」と呼んでいます。ユダヤ人の苦難の歴史を象徴する苦菜と日本人の七草。七草は邪気を払い万病を除くと言われ、吸い物にしたり、粥に入れて七草粥にします。「マツァ」も日本の「モチ」も子音が同じです。小麦粉と米の違いはありますが、両方ともお正月の食べ物です。何だか、遠い歴史のロマンを感じさせます。 こうして、宮中だけで行なわれていた七草を摘む「若菜摘み」の風習は、のちに民間にも広まって行楽行事となっていきました。お正月に、声を出して、“君がため春の野に出でて若菜つむ わが衣手に雪はふりつつ”などと口ずさめば、気分はまったり、雅モードになるかもよ。シャローム(Peace be with you in Jesus) Calgary Japanese Gospel Church 日本語部牧師 谷口洋一
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